スマートフォンで「知らない番号からの着信は自動またはワンタップで録音する」体制を整えておくことは可能です。ただし国・地域の法律やキャリア・端末の仕様によって方法が異なります。日本の場合を中心に、実際に準備する際のポイントをまとめます。
1. 法律面の確認(日本)
- 会話当事者として録音する場合は原則合法
自分がその通話の当事者であれば、相手の同意がなくても「証拠保全」「記録」目的で録音して構いません。
ただし 無断で公表・ネット公開すると名誉毀損やプライバシー侵害になる恐れ があります。 - 刑事事件・消費生活相談などで警察や消費生活センターに提出する証拠としては問題なく使えます。
2. スマホで録音する主な方法
A. iPhone
- 標準の電話アプリには自動録音機能なし
→ 下記のいずれかを利用- 通話録音対応の外部アプリ(例:TapeACall, Rev Call Recorder)
- 3者通話(自分+相手+録音サービス)で録音する仕組み。
- 無料枠ありだが英語UIが多い。
- 外部レコーダーをBluetoothやLightningで接続
- 小型ICレコーダーを通話中に録音(通話音声をスピーカーにする)。
- キャリアの留守番電話サービスを応用
- 3者通話対応プランを契約 → もう一方の通話を留守電に合流させて録音。
- 通話録音対応の外部アプリ(例:TapeACall, Rev Call Recorder)
B. Android
- 多くの機種(Google Pixel除く)で
標準電話アプリに通話録音機能が搭載されています。- 「電話」アプリ → 設定 → 通話録音 → 「不明な番号のみ自動録音」をON
- 保存先:本体ストレージ/Google Driveなど
C. 共通の補助策
- 外付けレコーダー(スマホに依存しないICレコーダー)
- 通話をスピーカーにしてレコーダーで録音。
- バッテリー切れ対策にもなる。
3. 実際の運用手順(例:Android標準録音)
- 電話アプリ → 設定 → 通話録音を開く。
- 「不明な番号を自動録音」をON。
- 保存期間・保存場所(内部ストレージ/クラウド)を確認。
- 着信時、録音アイコンが表示されるので念のため確認。
4. 録音した後の安全な取り扱い
- クラウド自動バックアップ(Google Drive, iCloud, OneDriveなど)
- ファイル名に日時・相手番号をつけて整理。
- 証拠として提出する際は、警察・消費生活センターにそのまま渡す。
- SNSなどへの公開は避ける(名誉毀損・プライバシー侵害の恐れ)。
5. プラスの安全対策
- 着信時に番号を自動照会(Googleの「迷惑電話警告」やLINEのWhoscallなど)。
- 録音と同時に通話内容をメモ(重要な日時や金額)。
- 不審電話は**#9110(警察相談)や消費者ホットライン188**へ。
まとめ
- 自分が当事者なら録音は合法(日本)。
- Androidは標準機能が充実、iPhoneはアプリや外部機器が必要。
- 公開は不可、証拠として警察・消費生活センターへ提出する形で活用。
これらを準備しておけば、知らない番号からの着信でもワンタップ(または自動)で証拠を残せます。
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