女性の被害:(心構え):「察知」:「確認」:「その場で取る具体行動」:(準備と実行):「無防備」を減らす習慣…

後ろをつけられて「無防備」な状態で被害に遭うケースは多いので、気づく(察知)→確認(安全に)→対処(逃げる・助けを求める)→その後の対応という流れで、多角的にまとめます。すぐ使える短い決断フローと、実行しやすい文言・テンプレも最後に載せます。

概要(心構え)

  • 目的は「その場で対決すること」ではなく 安全にその場を離れる/助けを得ること
  • 冷静さを失わないために、事前に「もし追われたら」の行動を頭で繰り返しておくと有効です。

1) 「察知」 — 後ろをつけられている兆候

  • 同じ人物や車が同じ場所で何度も現れる。
  • 足音が自分と同じペースで続く、信号を渡っても同じ側にいる、建物に入っても出てくる。
  • 不意に急に距離を詰められる、視線が繰り返し後方へ向けられている。
  • 直感(違和感)があるときは無視しない。

2) 「確認」— 安全に追跡を確認する方法(危険を増やさない)

  • 最初に止まらない(相手に近づかせることになる)。歩きながら確認する。
  • 人通りの多い方向へ向ける。信号で渡る、道を変えて様子を見る(急に暗い小路へ入らない)。
  • 安全な店(コンビニ、喫茶店、薬局、交番、駅)に入ってドアが閉まるまで様子を見る。店内に入れば相手は追いにくい。
  • 「二重の確認」:例えば横断歩道で渡り切らずに立ち止まり、相手がどうするか観察。相手も同じ行動をとるなら追われている可能性高い。

3) 「その場で取る具体行動」(優先順位付き)

  1. 人がいる場所へ移動:交番、駅、コンビニ、飲食店、ガソリンスタンド、賑やかな交差点。
  2. スマホで助けを呼ぶ・位置共有:親しい人にライブ位置を送る・電話をつなぎながら移動(相手に通話音声が聞こえると抑止になる場合あり)。
  3. 110(警察)に通報:緊急時は110。状況を短く伝える(後述テンプレ参照)。
  4. 大声で助けを呼ぶ/誇張した呼びかけ:「助けて!」の他に、群衆を呼ぶために「火事だ!」と言うのも有効。
  5. 防犯ブザー/ホイッスルを使う:視界にいる人の注意を引く。
  6. 店員や通行人に直接助けを求める:「すみません、この人に追われてます!」など短く。
  7. 記録:相手の外見、服装、スマホで距離・写真(危険にならない範囲で)、車のナンバーも可能なら控える。
  8. 絶対に自宅へ直行しない:相手が家を把握している場合は非常に危険。家に近づいたら、一旦公的機関(交番)や明るい施設に行く。

4) 車・タクシー・自転車で追われたら

  • 車の場合:ドアをロックして窓を閉め、走行しながら最寄りの交番または明るい営業所へ直行。停車しない。無理に対向して停車させようとしない。
  • タクシーで追われたら:運転手に「ここで降りたくない。交番へ行ってください」と伝える。ドライバーの情報(ナンバー)をメモ。到着したらすぐに110。
  • 徒歩で車に追われる場合:建物や店に入る、駐車場などではなく人が多い場所へ。

5) テクノロジーの活用(準備と実行)

  • 事前に設定:スマホの緊急SOS、緊急連絡先、位置情報共有(LINEのライブ位置やGoogleマップの共有)を家族や友人と設定しておく。
  • ワンタップで助けを呼べるアプリ:緊急連絡用のテンプレをメモに用意(下に例)。
  • 録画・録音:危険にならない範囲で短く撮影し、すぐにクラウドにアップして消えないように。
  • バッテリー管理:外出時は携帯充電器を持つ。緊急時に電源切れは命取り。

6) 日常の予防(「無防備」を減らす習慣)

  • スマホやイヤホンに没頭しない。歩行中は周囲を定期的にチェックする。
  • 同じ時間・同じルートを毎日使わない。帰宅時間やルートを変える。
  • 家の鍵は玄関前で早めに取り出す。ドア前で立ち止まってスマホを操作しない。
  • 夜間は明るい道や人通りの多いルートを選ぶ。同行者がいる場合は最後まで一緒に行動する。
  • 防犯ブザー、ホイッスル、LEDライトを常備。バッグは体の前に抱える(ショルダーバッグは斜め掛け)。

7) 訓練と精神準備

  • 市区町村のセルフディフェンス講座や女性向け防犯教室に参加して、声の出し方や逃げ方を身につける。
  • 家族や友人と「チェックイン」ルールを決める(帰宅連絡、既読無視時の対応など)。
  • 夜間の外出時は「今日帰ったら電話」「何時に駅着く」などの約束を作る。

8) 被害に遭った/接触があった場合のその後の対応

  • まず安全な場所へ。医療が必要なら119(救急)。
  • 警察に通報・被害届。可能なら証拠(服、写真、録音、目撃者)を保存。
  • 相談機関に相談(自治体の女性相談窓口や性暴力相談センター)。精神的ケアも重要。
  • 友人・家族に事情を説明してサポートを得る。

9) すぐ使える短文テンプレ(日本語)

  • 110通報時(短く):「追われています。今◯◯(目印・住所)にいます。特徴は○○。至急来てください。」
  • 友人へ(即送信・位置共有):「緊急:追われてる。今◯◯(現在地)。ライブ位置共有するからすぐ来て/警察呼んで。」
  • 店員に言うとき:「すみません、追われています。中に入れてください/店員さん警察呼んでください。」

10) 短い判断フロー(現場で使う)

  1. 「違和感」→人が多い場所へ向かう。
  2. 相手がついてくる?→店に入る or 交番へ直行。
  3. 追われる確信がある?→110へ通報、周囲に大声で助けを求める、録画。
  4. 居場所が家に近い?→決して帰宅せず、交番や24時間施設へ。

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