A(ドリップ1杯レシピ)/B(エスプレッソ機チェックリスト)/C(予算別おすすめ道具リスト)
A. 毎朝の“ドリップ1杯”レシピ(V60例)
ターゲット:1杯=約300ml 抽出
- 豆:18 g(中細挽き)
- 水:300 g(93℃推奨、浅煎りなら90〜92℃)
- 比率:1 : 16
- 器具:V60ドリッパー+ペーパーフィルター、デジタルスケール、細口ケトル
手順
- フィルターをセットして湯通し(ペーパー臭除去&器具を温める)。
- 粉を入れて表面をならす。
- 蒸らし(30秒):40 gの湯を中心から全体に注ぐ。
- その後、数回に分けてゆっくり注ぎ、合計で300 gに。
- 全体で2:30〜3:30で落ちきるのが理想。
- 時間が短すぎ → 挽き目を細かく
- 時間が長すぎ → 挽き目を粗く
B. エスプレッソ(家庭機)チェックリスト+トラブルシュート
標準レシピ(ダブルショット)
- 豆:18 g(極細挽き、均一に)
- 抽出量:36 g(液体)
- 抽出時間:25〜30秒
- 湯温:92〜95℃
毎日の流れ
- マシンを十分に予熱(抽出口やカップも温める)。
- ポルタフィルターに粉を入れ、均一にタンピング(約9〜12kgの圧)。
- 抽出をスタート → **1:2の比率(18g→36g)**になるよう調整。
- 使用後はグループヘッドをすすぎ、ポルタを洗浄。
トラブルと対処
- 抽出が速すぎる(薄い) → 挽きを細かく/粉を多めに
- 抽出が遅すぎる(苦い) → 挽きを粗く/粉を減らす
- 味がえぐい/水っぽい → タンピングや粉の分布を均一に
- マシンの味が落ちる → 定期的に除石灰(デスケール)必須
C. 予算別「買うべき道具」リスト
1. 初心者(1万円前後)
- 手挽きグラインダー(バリ式:例 Timemore C2/C3)
- V60ドリッパー+ペーパー
- デジタルスケール(0.1g精度)
- 電気ケトル(温度指定なくてもOK)
➡ 最小限で“ちゃんとした味”に到達
2. 中級者(3〜5万円)
- 電動グラインダー(バリ式:Baratza Encore、Fellow Ode など)
- 細口ケトル(温度設定付き)
- SCA認定の家庭用コーヒーメーカー or ハンドドリップ器具一式
➡ 安定感が増し、再現性が上がる
3. 本格派(10万円〜)
- 高性能グラインダー(粒度の均一性◎)
- 温度制御機能付きエスプレッソマシン or 高級ドリップマシン
- 水質調整器具(軟水カートリッジ・TDS測定器)
➡ 豆の個性をフルに引き出せる環境
✅ まとめると
- A:毎朝のレシピ → 「18 g : 300 g、93℃、2:30–3:30」だけ覚えれば即実践可。
- B:エスプレッソ → 「18 g → 36 g、25〜30秒」で、味を見て調整。
- C:道具 → まずはスケール+バリ式グラインダーから揃えると劇的に変わる。
コメント