土地家屋調査士は独立開業のイメージが強いですが、雇用されて働く道もあります。以下に主な勤務先の種類と特徴をまとめます。
1. 土地家屋調査士事務所
- もっとも多い就職先
- 先輩調査士が所長を務める小〜中規模事務所が中心。
- 仕事内容:測量・現地調査・登記申請書類作成・立会い。
- 特徴:
- 実務を学びながら資格取得を目指す人も多い。
- 所長が顧客を持ち、スタッフは測量補助や申請書作成を担当。
2. 測量・建設コンサルタント会社
- 公共工事や開発事業の測量部門を持つ会社。
- 土地境界確定や開発に必要な測量を行う際に調査士資格者を雇う。
- 土地家屋調査士登録を持つ社員がいれば、表示登記を社内で完結できる。
3. 不動産関連会社(デベロッパー・ハウスメーカー・仲介業者)
- 新築分譲や宅地開発で「分筆」「表題登記」などが頻繁に発生。
- 社内に調査士がいると手続きがスムーズなので、
自社専属として雇うケースがあります。
4. 建設会社・ゼネコン・土地開発会社
- 大型開発や造成工事に伴う境界確定・登記のために調査士を配置。
- 測量士と兼務して活躍することも。
5. 行政・公共団体(まれ)
- 市区町村・都道府県の用地課や地籍調査事業で
測量・登記に詳しい人材として任用されるケースがあります。 - 多くは臨時雇用や委託で、常勤公務員としての募集は少なめ。
勤務形態のポイント
- 給与水準:正社員で年収300〜500万円が多め。
- 資格手当:土地家屋調査士登録を持っていると資格手当が付くことが多い。
- 実務経験:独立を目指して2〜5年ほど事務所勤務→開業、というキャリアが一般的。
まとめ
雇用される場合は
- 土地家屋調査士事務所(王道)
- 測量・建設コンサルタント会社
- 不動産開発系企業
などが主な勤務先です。
特に独立を目指すなら、まずは調査士事務所で測量や登記の現場経験を積むことが最も実務的なキャリアパスです。 - 土地家屋調査士
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