社長・経営層向けヒアリングExcelファイルをゼロから作る手順を、関数・シート・条件付き書式まで含めてステップごとに完全具体的に解説します。
Excel作成ステップ：経営改善ヒアリングテンプレート
1. Excelファイル準備
- 新規ブックを作成
- シート名を以下に変更：
- 「入力シート」
- 「集計シート」
- 「グラフシート」
- 「進捗管理」
2. 入力シート作成
A. 列設定
| 列 | 名称 | 入力形式 | 関数・設定例 |
|---|---|---|---|
| A | カテゴリ | プルダウンリスト | データ→入力規則→リスト：「業務,財務,顧客,IT,組織,戦略」 |
| B | 質問 | 固定質問 | 手入力またはコピー貼付 |
| C | 回答 | 現状・数値・コメント | 自由入力 |
| D | 補足メモ | 任意 | 自由入力 |
| E | 優先度 | 高/中/低 | データ→入力規則→リスト：「高,中,低」 |
| F | 改善策アイデア | 任意 | 自由入力 |
| G | 優先度数値 | 自動計算 | =IF(E2="高",3,IF(E2="中",2,IF(E2="低",1,0))) |
B. 条件付き書式（優先度の色分け）
- E列を選択
- ホーム→条件付き書式→新しいルール→セルの値
- 高：セルの値=「高」 → 塗りつぶし赤
- 中：セルの値=「中」 → 塗りつぶし黄色
- 低：セルの値=「低」 → 塗りつぶし緑
3. 集計シート作成
A. 優先度順一覧（SORT関数）
- A1:F1に列名コピー
- A2セルに関数：
=SORT(入力シート!A2:F100,入力シート!G2:G100,-1)
- G列の優先度数値で降順表示 → 高優先事項が上に
B. カテゴリ別集計（ピボットテーブル）
- データ範囲：入力シート!A1:G100
- 挿入→ピボットテーブル
- 行：カテゴリ
- 値：件数、平均優先度（G列使用）
- 結果：カテゴリ別の課題件数と平均優先度が見える化
C. 改善策リスト化（FILTER + UNIQUE）
- F列の改善策アイデア列から優先度高のみ抽出、重複削除：
=UNIQUE(FILTER(入力シート!F2:F100,入力シート!G2:G100=3))
- これで「優先度高の改善策リスト」が自動生成
4. グラフシート作成
A. 優先度分布（円グラフ）
- データ範囲：入力シートのE列
- 挿入→円グラフ
- 表示：高・中・低の件数割合
B. カテゴリ別改善件数（棒グラフ）
- データ範囲：ピボットテーブルのカテゴリ別件数
- 挿入→棒グラフ
C. ガントチャート風（進捗管理連動）
- 進捗管理シートの期限・ステータス列を条件付き書式で色分け
- 期限が過ぎた未完了は赤、完了済みは灰色
5. 進捗管理シート作成
| 列 | 名称 | 入力形式 |
|---|---|---|
| A | 改善策 | 集計シートのF列からコピーまたはリンク |
| B | 担当者 | 自由入力 |
| C | 期限 | 日付入力 |
| D | ステータス | プルダウン：未着手・進行中・完了 |
| E | 完了チェック | チェックボックス挿入 |
条件付き書式
- ステータス=完了 → 灰色
- 期限切れかつ未完了 → 赤
6. 自動化ポイント
- 入力シートの更新 → 集計シート・グラフシートは自動更新
- 優先度順自動並び替え → SORT関数
- 改善策リスト自動生成 → FILTER + UNIQUE
- カテゴリ別集計 → ピボットテーブル
- 進捗可視化 → 条件付き書式＆ガントチャート
7. 拡張アイデア
- 改善策アイデア列をGPT連携 → 提案文章化・優先度評価
- 入力補助として「よくある課題/改善策」ドロップダウン
- ダッシュボード化：グラフ＋集計表を1画面にまとめ、経営判断用に可視化
💡 完成イメージ
- 社長が簡単に回答入力
- Excelが自動で優先度順・カテゴリ別整理
- 改善策リスト・グラフ・進捗管理まで1ファイルで完結
- AI連携で改善案や文章化も容易
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