ミシュランのインスペクターが評価する「候補店リストの作成」について、詳しく整理します。
1. 基本の考え方
候補店リストはインスペクター自身が主体的にリストアップする場合と、社内で推薦される場合がある、という両方の方式が組み合わされています。
2. リスト作成の流れ
項目 | 詳細 |
---|---|
社内推薦・会社指示型 | – ミシュラン社の地域マネージャーや上司が、注目店や新規開店店を指示 – 評価の優先順位や対象エリアを会社がある程度決定 – 特に注目の星獲得候補や有名店は会社主導 |
インスペクター自らのリサーチ型 | – 食材市場、口コミ、新聞・雑誌情報、SNSなどから自ら調査 – 地元のグルメ事情を熟知しているインスペクターが、独自に注目店をピックアップ – 小規模店や隠れた名店の発掘に活用 |
最終調整 | – 社内で候補リストを共有し、他のインスペクターと重複や優先度を確認 – 評価の公平性を保つため、必ず社内チェックが入る |
3. ポイント
- 完全自由ではないが、自主性も重視
- インスペクターには地元やジャンルの知識を活かして自由に候補店を選ぶ裁量がある
- ただし社内の指示・優先順位があるため、完全に自己判断だけで評価するわけではない
- 会社とインスペクターの両輪でリスト作成
- 社内から指示される重要店・新規注目店
- インスペクター自身が調査して発掘した隠れた名店
- 目的
- 星の評価を公平に行う
- 世界的に見ても価値のあるレストランを漏れなく網羅する
簡単に言うと、**候補店リストは「会社が指示する重要店」と「インスペクター自身が発掘した店」の両方から成り立ち、最終的に社内で調整される」**という形です。
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