家庭で安全に加熱するための食品別・加熱温度・加熱時間の目安表を作ります。これを参考にすれば、沸騰湯でも加熱不足による食中毒リスクを減らせます。
食品別 加熱温度・時間の目安表
食品 | 加熱方法 | 温度目安 | 時間目安 | ポイント |
---|---|---|---|---|
鶏肉(もも・胸) | 茹で・煮る | 中心部75℃以上 | 約10分(厚さにより延長) | 中心まで火を通す。厚い場合は切って確認 |
豚肉(ブロック) | 茹で・煮る | 中心部70℃以上 | 約15分(厚さにより延長) | 生焼け防止。豚カツなども同様に中心を確認 |
牛肉(ステーキ・薄切り) | 茹で・煮る | 中心部63℃以上(よく加熱する場合70℃以上) | 約5〜10分(厚さにより延長) | 赤身肉は中心温度低めでも可だが、妊婦・子供は十分加熱 |
魚(切り身・白身魚) | 茹で・煮る | 中心部70℃以上 | 約5〜8分(厚さにより延長) | 中心まで白くなり、箸でほぐれるまで加熱 |
貝類(牡蠣・アサリ) | 茹で・煮る | 中心部85℃以上 | 1分以上 | 中まで熱を通す。寄生虫やウイルス対策に重要 |
卵(ゆで卵・煮卵) | 茹で | 全体に固まる | 10分前後 | 半熟の場合は菌リスクあり、生で使用する場合は注意 |
野菜(厚切り・葉物) | 茹で・煮る | 中心部90℃程度 | 3〜5分 | 生食の場合はよく洗う。加熱で殺菌可 |
加工食品(惣菜・弁当) | 再加熱(電子レンジ・茹で) | 中心部75℃以上 | 約3〜5分(量により延長) | 調理済み食品は中心まで十分加熱し、食べきる |
■加熱時のポイント
- 中心部温度を確認
- 厚みのある肉・魚は、中心まで火が通っているか確認する
- 箸や包丁で切って、色が変わり汁が透明になれば安全
- 沸騰湯でもOK
- 小さな食材は沸騰湯に数分入れるだけで十分
- 厚みがあるものは加熱時間を延長する
- 卵や貝類は要注意
- 半熟卵や生牡蠣は菌・ウイルスリスクが高い
- 再加熱時も中心まで十分
- 冷蔵保存した弁当や惣菜も、中心部までしっかり加熱する
💡 まとめ
- 沸騰湯での加熱は十分可能
- 厚み・種類・調理後保存時間によって加熱時間を調整することが安全のコツ
- 特に小さなお子さんや妊婦は中心までしっかり加熱する
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