海外で子供が事故・災害・病気になった場合:優先順位を意識して行動:状況別・段階別に具体的な処理と対応


1. 基本的な準備(事前にやっておくこと)

  • パスポート・保険証・予防接種記録をコピーして持参
  • 旅行保険・海外医療保険に加入
  • 緊急連絡先メモを持たせる(大使館、現地病院、家族の連絡先)
  • 救急用具:常備薬、絆創膏、体温計、消毒液、アレルギー用薬など

2. 子供が事故に遭った場合

例:転倒、骨折、切り傷

  1. 安全確保
    • 周囲の危険から遠ざける
    • 二次被害を防ぐ
  2. 応急処置
    • 出血 → 清潔な布で圧迫止血
    • 骨折 → 動かさず、添え木やタオルで固定
    • 気を失った場合 → 呼吸・意識の確認、必要に応じて心肺蘇生
  3. 医療機関へ連絡
    • 緊急時 → 救急車を呼ぶ(国別番号)
    • 例:アメリカ・カナダ・オーストラリア:911
      日本語でも伝えられる場合は「My child is injured!(子供が怪我をしました)」など
  4. 病院での対応
    • パスポート・保険証・母子手帳・既往歴を持参
    • 医師に症状、服薬中の薬、アレルギー情報を伝える

3. 子供が病気になった場合

例:発熱、嘔吐、腹痛、下痢

  1. 症状の観察
    • 体温、意識、呼吸、食欲、排泄の状態を確認
    • 水分補給をこまめに行う(脱水対策)
  2. 軽症の場合
    • 旅行先の薬局で必要に応じて薬を入手
    • 休息・水分補給・食事管理
  3. 重症の場合
    • 高熱、激しい嘔吐、呼吸困難、意識障害 → 直ちに医療機関へ
    • 連絡先は現地日本大使館・領事館にも知らせる
  4. 病院での準備
    • 事前に症状メモを作っておくとスムーズ(英語・現地語)
    • 子供の名前・生年月日・既往歴・服薬情報を伝える

4. 災害時(地震、台風、火山噴火、洪水など)

  1. まず子供を安全な場所へ避難
    • 建物の倒壊危険 → 屋外の安全な場所へ
    • 水害 → 高台へ
  2. 安否確認
    • 家族全員の安否を確認
  3. 緊急連絡
    • 日本大使館・領事館へ連絡
    • 現地の避難所・警察・消防などの情報を取得
  4. 医療チェック
    • 軽傷でも医療機関で診察(災害後は感染症リスクが高い)
  5. 避難所やホテルでの対応
    • 食事・水分・衣類・毛布の確保
    • 他の子供や大人と接触させて心理的サポート

5. 緊急連絡先のまとめ例

  • 現地緊急番号(警察・救急・消防)
  • 在外日本大使館・領事館
  • 宿泊先フロント(英語での対応可)
  • 旅行保険会社(24時間連絡先)
  • 家族・親戚の日本国内連絡先

6. 緊急時に伝えるべき情報(医療・事故)

  • 子供の名前・年齢・性別
  • 症状の内容・発生時間
  • アレルギー・既往症・服薬情報
  • 事故の状況(転倒、交通事故など)
  • 保険情報・パスポート番号

7. 子供への心理サポート

  • 不安・恐怖が強い場合は抱っこ・声掛け・安心感を与える
  • 状況を簡単に説明して安心させる
  • 他の子供と一緒に過ごせる環境を作る(避難所や病院での待機)

💡 ポイントまとめ

  1. 安全確保 → 応急処置 → 医療機関 → 大使館連絡
  2. 事前準備が最重要:保険、連絡先、常備薬
  3. 英語・現地語の短いフレーズを覚えておく
    • 例:My child is sick!(子供が病気です)
    • My child is injured!(子供が怪我をしました)

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