1️⃣ ビットコインの税金の種類
日本では、ビットコインを売却したり使ったときに発生する利益は 「雑所得」 として課税されます。
課税対象となるケース
ケース | 課税の有無 |
---|---|
ビットコインを売って円に換えた場合 | 課税される |
ビットコインで商品やサービスを購入した場合 | 課税される(購入時の時価との差額) |
他の暗号資産に交換した場合 | 課税される(交換時の時価との差額) |
マイニングで取得したビットコイン | 取得時の時価が雑所得として課税対象 |
課税されないケース
- 暗号資産を単に保有しているだけ(売却・使用していない)場合は課税されません。
2️⃣ 利益(課税所得)の計算方法
- 取得価額の合計
- 購入金額 × 数量 + 手数料
- 売却時の価額の合計
- 売却金額 × 数量 − 手数料
- 利益(雑所得)
利益 = 売却時の金額 − 取得価額
- 他の暗号資産への交換や商品購入でも「売却したとき」と同じ計算を行います。
3️⃣ 税率
- 雑所得は給与所得などと合算され、総合課税の対象です。
- 所得税率は5〜45%(所得に応じて変動)+住民税10%
4️⃣ 確定申告の手順
Step 1:年間取引の整理
- 年間の購入・売却・利用履歴をまとめる
- 取得価額、売却価格、手数料、数量を一覧表にする(Excelやスプレッドシート推奨)
Step 2:利益を計算
- 上記の「利益(課税所得)」の計算式に基づいて、年間の合計利益を算出
Step 3:確定申告書の作成
- 税務署のe-Taxまたは紙の申告書で作成
- 「雑所得」の欄に年間合計利益を記入
- 必要に応じて、購入・売却の履歴や計算明細を添付(税務署が求めた場合)
Step 4:提出・納税
- 確定申告期間:原則として毎年2月16日〜3月15日
- 税額を計算して納税(銀行振込、口座振替、コンビニ納付など)
5️⃣ 注意点
- 損失の繰越は不可
- 雑所得は損失を翌年以降に繰り越せません
- その年に利益が出た場合のみ課税対象
- 複数の取引所で取引している場合
- 各取引所の履歴をまとめて計算する必要があります
- 経費計上
- 暗号資産を得るためにかかった手数料は取得価額に含めることが可能
- 海外取引所
- 国内・海外問わず全ての取引が課税対象
💡 まとめ
- ビットコインの利益は「雑所得」として課税される
- 売却・使用・交換したときに課税
- 利益 = 売却時の価格 − 取得価額(手数料込)
- 確定申告で年間合計利益を申告し、所得税・住民税を納付する
コメント